日本ダービー予想(東京優駿予想)|皐月賞上がり3F1番時計の成績とは|ネット評価まとめ
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2015年ー皐月賞の上がり最速はドゥラメンテ
競馬の祭典「第82回ダービー」が31日、東京競馬場でゲートイン。皐月賞に続く2冠を目指すドゥラメンテの強さについて、その手綱を握るミルコ・デムーロ(36)の胸の内に迫った。外国人としてただ1人「日本ダービー・ジョッキー」の称号を手に入れた男が目指す、今度はJRA騎手としてのタイトル奪取。そこには並々ならぬ意欲が充満していた。
――皐月賞は強かった。
「4角はビックリした(苦笑い)。他の馬と接触して(外に)馬がいなかったから膨らんでしまった。何を考えているか分からないけど、右回りが初めてだったし、ファンの歓声に驚いたのかも。祐一の馬(リアルスティール)があまりに遠くにいたので、届かないか…と思ったけど、直線だけであれほどのエンジンがかかるのは本当に凄い。今まで乗ってきた中でも一番強いと思った」
――調教とは違った?
「最終追い切りに乗せてもらったときの印象とは違った。ワンペースのイメージで2、3番手からの競馬になるかなと思ったけど、当日はテンションが高かった。だからあの位置取りになったんだ。状態は良かったし、返し馬やスタートも良かったけどね。直線であれほどの脚を使うと思っていなかったから、イメージが変わったね」
――自身が騎乗した2冠馬ネオユニヴァースと比較すると?
「ネオも難しかったけど凄くいい馬。その点は似ている。気性が難しい馬は大好き。チャレンジしてうまく乗れたらうれしいからね。ネオはエンジンがかかるのが遅くて徐々に加速していく感じだけど、ドゥラメンテはスッと仕掛けただけで反応してくれる。タイプは違うけど、馬体を併せたときのファイトスピリットも同じ。ダービーを勝てる力は持っている」
――ダービーに向けて手応えをつかんだ。
「自信はあるけど、ダービーはみんなが勝ちたいレース。特別なんだ。だから簡単じゃないよ。今回はスタンド前の発走になるので、まずリラックスさせて。左回りだから前回みたいにはならないと思うけど、今までの東京は(芝1800メートル)1ターンだったのに対し、今回は(芝2400メートル)2ターンある。やってみないと分からない。1~2角をどう乗り切るか。うまく行けば後は大丈夫だと思う」
――枠順や位置取りについてのイメージは?
「枠順はどこでもいい。テンションが高い馬なのでポジションは分からない」
――ネオユニヴァースのときは緊張した?
「凄くナーバスでストレスがかかっていた。顔の両側にはニキビができたよ。それだけに勝って本当にうれしかったし、ファンの方も“ミールコ”“ミールコ”と言ってくれて涙が出た。ダービーはスペシャル。イタリアでもダービーを勝てたけど、日本は雰囲気が違うよ」
――外国人騎手としてダービーに2度騎乗(ネオの他、04年ダイワメジャー6着)。勝っているのはミルコだけ。
「たった1人だけっていうのがいいね(笑い)」
――今年はJRA騎手としてのダービー。
「(短期免許で日本に来ていたときとは)気分が違うよ。日本語がまだまだ駄目だし、今でも勉強している。ダービーも1度勝っているけど、JRAの騎手としてもう1度勝ちたい。ドゥラメンテと一緒に結果を残したい。皐月賞から続けて乗れるのがうれしいよ」
◆ミルコ・デムーロ 1979年1月11日、イタリア出身の36歳。JRA初騎乗は99年12月4日小倉1Rのコウユーラヴ(2着)。同日9Rのスタジアムブルーで初勝利。今年JRA通年騎手免許を取得。JRA通算2535戦376勝(重賞34勝)。弟・クリスチャンも騎手。1メートル56・5、52キロ。血液型A。
≪03年ダービーVTR≫M・デムーロ騎乗で皐月賞を制したネオユニヴァースは1番人気。後方から4角で各馬が避けた内を突いてポジションを上げると直線は馬場中央を伸びて2着ゼンノロブロイに半馬身差でV。M・デムーロは外国人騎手初の日本ダービー制覇を果たした。