有馬記念2014年枠順結果|初のドラフト|BSフジ

 JRA史上初の“枠順ドラフト”が目前に迫った――。第59回GI有馬記念(28日=中山芝内2500メートル)はJRA60周年を記念し、これまでの枠順決定方法を変更。「出走馬の関係者が希望する枠順を選択」するJRA初の形式で行われる。25日の12・00~13・00にBSフジで生中継される“枠順ドラフト”の一番の見どころはどこにあるのか? 徹底取材でそのポイントが見えてきた。

 同じ公開抽選でも今回の枠順決定方式は過去に行われていたジャパンカップのそれとは大きく違う。今回は史上初となる希望選択制。すなわち関係者が欲しいと思う枠を選んで競馬をすることになる。

「与えられた枠で頑張るのみです」

 こんな味気のないコメントを今回は聞かなくても済むというわけだ。しかも、舞台はJRAの平地GI・22レースの中でも秋華賞(京都芝内2000メートル)と並ぶトリッキーなコースとして知られる中山芝内2500メートル。外枠不利は過去のデータを見れば一目瞭然で、出走する各陣営は内~中の後入れ偶数枠を取り合うことが予想される。実際、どの陣営に聞いても希望の枠はほぼ同じ。野球のドラフトは第1回選択が一番の目玉だが、今回の序盤戦はゲストの田中将大投手、松山康久元調教師がどの馬を引くのかくらいしか見どころがないかも。

「打ち合わせはしっかりとするけど、最終的には横山典の好きな枠を選んでもらうと思う」(橋口調教師)

「個人的にはスムーズな競馬ができる真ん中の枠のほうが内枠よりも好きだが、騎手がどう考えるかをまずは優先させたい」(池江調教師)

 基本的には騎手の希望を聞く陣営が多く、「こちらの希望する枠をしっかりと伝える」と言い切った石坂調教師のようなタイプは少数派。だが、それでも実際に候補として考えているのは7つほどだった。「そこから先は戸崎に一任」。そう、ここからが今回のドラフトのポイントになってくる。

 おそらく最後まで残るであろうと思われるのは外枠で、なおかつ先入れの8枠15番。その前はおそらく極端な内枠で先入れの1枠1番と、7枠14番。この「1」か「14」かの究極の選択こそが今回の一番の見どころだ。

 そこでシミュレーション。あくまで一般論として有馬記念に騎乗しない騎手に話を聞いてみた。この選択、どちらを選ぶのか?

「1600メートルほどではないけど、2500メートルの外枠もコーナーまでの距離はかなり遠く感じる」と語ったのは柴山。ならば黙って内枠選択…かというと、そうでもないらしい。

「先行力があり、折り合いを欠く心配もない馬なら外を選ぶと思います。自分の競馬をすることができますからね。もちろん、折り合いの難しい馬なら前に壁をつくれる内枠を選ぶと思いますが」。悔いの残らない形をまずは考えるという。ベテランの小牧太が重要視したのは当日の馬場状態。「GIのようなレベルの高いレースほど内枠が有利。でも、この時期は馬場がすぐに悪くなるからね。まずはそこを考えたい。木曜の段階で日曜の馬場を予想するのは難しいけど。馬のタイプによって選び方は大きく変わってくるね」

 一方、テイエムオペラオーで2000年有馬記念を制している和田は「角度の関係でコーナーまでがすごく狭く見えるし、外枠の馬が一気に内へと流れ込んでくるからちょっとしたことで厳しい状況になる。内枠が一概にいいとは言えない」と安易な“内枠有利説”に異を唱えた。「オペラオーは馬の力で勝たせてもらった。とにかく難しいコース。得意と言い切れる騎手はいないと思う」

 ほとんどの騎手が「内が有利なのではなく、外枠が不利」と答える中山2500メートル。それでも外枠を選択した陣営は内枠を嫌う絶対的な理由があることになる。管理馬に対する関係者の個性評価が期せずして分かってしまう今回のドラフト。見る側にとっての最大の収穫は実はこの部分なのかもしれない。

 
 
初の枠順ドラフト…
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